社会保険について知ろう!調理師・調理職の転職活動

社会保険完備とは?
「社会保険完備」とは、以下の5つの保険制度が整っていることを言います
健康保険
厚生年金保険
雇用保険
労災保険
介護保険(40歳以上の方が対象)
これらの保険は、正社員だけでなく、一定の条件を満たすパート・アルバイトの方も加入対象となります。
◎加入条件の拡大(2024年10月以降)
2024年10月から、社会保険の適用範囲がさらに拡大されました。従業員数51人以上の企業で働く短時間労働者(パート・アルバイト)も、以下の条件を満たす場合、社会保険への加入が義務付けられます。
・週の所定労働時間が20時間以上の方(残業時間は関係ありません)
・月額賃金が8.8万円以上の方(通勤手当や賞与、その他臨時の手当などは含めません)
・雇用契約期間が2か月を超える見込みがある方
・学生ではない方
そのため、正社員で雇用される方は個人の意思にかかわらず必ず加入となります。
パート・アルバイトの場合は上記のような所定労働時間や月額賃金、所属法人の規模などにより加入有無が変わります。
◎2025年度の保険料率の変更点
2025年度に変更された各保険料率は主に以下の通りです:
健康保険料率:都道府県ごとに異なりますが、多くの地域で引き上げが予定されています
介護保険料率:全国一律で1.59%に引き下げられました(2024年度は1.60%)
雇用保険料率:2025年度は0.1ポイント引き下げられ、1.45%となります
厚生年金保険料率:2017年9月以降、18.3%で固定されています
○各保険のメリット
各種保険の保険料は給料からの天引きです。そのかわり、さまざまな保障が受けられます。以下は保障例です。
- 健康保険:医療機関で医療サービスを受ける際に、医療費負担が原則3割となりますので医療費の軽減につながります。
- 厚生年金保険:「年金制度」に加入できるというもの。加入していると将来、年金を「厚生年金」で受け取れるようになります。
受給額は国民年金に厚生年金が上乗せになるため、少し多めに受け取ることができます。
また、障害を負ってしまった時に受け取れる「障害年金」や、被保険者が死亡した場合に家族が受け取れる「遺族年金」も上乗せで受け取ることができます。 - 雇用保険:雇用保険を適用している事業所で働いていた労働者が失業した際に、再就職までの期間に「失業保険」が受け取れる保険です。
- 労災保険:業務中や通勤途中に従業員が傷病を負った場合に、労働者や遺族が保険給付を受けられる制度です。
雇用保険と同様に、一人でも従業員がいる事業者は加入しなければなりません。
この2つの保険は、まとめて「労働保険」とも呼ばれ、労働者が働けなくなった時にきちんと保障する制度です。
雇用保険の保険料は給与によって違いますが、一般的には数百円~2000円程度、労災保険は従業員の負担が一切ありません。
○厚生年金加入って本当に得するの?
正直なところ、わかりません。
今後の日本の年金制度がどうなっていくのか次第です。
月々の手取りを大事にされるのか、もしくは厚生年金に入ることで受けられる保証や国民年金よりも多くの老後の年金が入る可能性を大事にされるのか、考えてみるのもよいかもしれません。
いかがでしたか?
社会保険完備に関する疑問は解決できたでしょうか?
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