介護施設の調理師の志望動機|未経験・経験者別の例文10選と書き方のコツ

介護施設の調理師求人へ応募する際、「志望動機に何を書けばよいのか分からない」と悩む方もいるのではないでしょうか。
介護施設の厨房には、施設が直接運営する直営厨房と、給食委託会社が調理を担当する委託厨房があります。
飲食店やホテルから転職する場合は、「給食調理が未経験でも、これまでの経験を活かせるのか」と不安になることもあるでしょう。
介護施設の調理師採用では、志望動機の文章の上手さだけでなく、これまでの調理経験や給食業務への理解、周囲と協力して働く姿勢、応募先で働きたいという意思も見られています。
この記事では、プラスナビクックが実際に調理職の転職支援や企業との選考対応を行うなかで確認しているポイントをもとに、介護施設・給食委託会社の志望動機の書き方と例文10選を紹介します。
この記事を要約すると
- 志望動機では、文章力だけでなく、これまでの調理経験や応募理由も大切です。
- 経験年数だけでなく、食数、厨房人数、担当業務、調理機器、食形態まで整理すると経験が伝わりやすくなります。
- 未経験・経験者別の例文10選を参考に、自分の経験と応募理由を組み合わせて考えましょう。
目次

介護・給食調理で見られるポイント
介護施設や給食委託会社へ応募する場合、まず知っておきたいのが「採用担当者がどのような経験を確認しているのか」です。
プラスナビクックが企業と選考のやり取りをするなかでは、主に次のような点を確認されることがあります。
給食調理経験がある方は、「経験○年」だけでなく、食数や厨房人数、使用した調理機器、対応した食形態まで整理しておきましょう。
例えば、老人ホームで1回100食前後を調理していた経験があれば、食数まで伝えることで、採用担当者が厨房の規模をイメージしやすくなります。なお、求める食数や経験は求人によって異なります。
飲食店やホテルから初めて給食調理へ転職する場合は、衛生管理への意識や、高齢者向けの食事・食形態への理解も大切です。
経験の有無にかかわらず、周囲と声を掛け合い、決められた時間までに協力して調理を進められることも重要です。
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志望動機で見られるポイント
介護施設や給食委託会社の選考では、志望動機の文章が上手かどうかだけを見ているわけではありません。
プラスナビクックが企業と選考のやり取りをするなかでは、「この方は本当に当社で働きたいと思っていますか」「入社後も長く勤務してくれそうですか」といった確認を受けることがあります。
つまり志望動機には、応募先について調べ、自分の経験と「なぜここで働きたいのか」を整理して応募していることを伝える役割があります。
集団調理経験がなくても、「飲食店での仕込み・調理経験を活かしたい」「食形態について学びたい」「周囲と連携して長く働きたい」など、仕事内容とつながる理由を伝えることが大切です。
志望動機だけでなく、履歴書全体も正確に整えておきましょう。証明写真、学歴・職歴、資格、本人希望欄などの書き方は、以下の記事で詳しく解説しています。
調理師の履歴書の書き方を見る >

介護施設の調理師の志望動機は3つの要素で作る
志望動機を最初から文章にしようとすると、何を書けばよいのか分からなくなりがちです。
まずは次の3つを別々に考えてから、一つの文章につなげてみましょう。
1.なぜこの求人へ応募したのか
「なぜ介護施設なのか」だけでなく、「なぜ今回の求人に応募したのか」を考えます。
- これまでの大量調理経験を活かせそうだった
- 介護食や高齢者向けの食事について学びたい
- 手作り調理に携われる点に興味を持った
- 自宅から通いやすく、長く働けると感じた
- 休日や勤務時間が自分の生活と合っていた
志望理由は、必ずしも「利用者様のために」という内容だけである必要はありません。
2.どの経験を活かせるのか
応募先の仕事内容と、自分の経験が重なる部分を選びます。
大量調理経験があれば食数や担当業務、給食経験があれば食形態や調理機器、飲食店経験であれば仕込み・調理・衛生管理・提供時間を意識した仕事などが候補になります。
3.入社後どのように働きたいのか
最後は「経験を活かして何をしたいのか」「どのように働きたいのか」で締めます。
例えば、「周囲と連携して安定した食事提供に貢献したい」「食形態について学びたい」「一つの職場で長く働きたい」などです。
調理経験を具体的に整理する
「調理経験○年」だけで終わらず、どのような厨房で何を担当してきたのかまで整理しましょう。
例えば、次の項目を書き出してみます。
- 調理経験年数
- 料理ジャンル・施設形態
- 朝・昼・夕それぞれの提供食数
- 厨房スタッフの人数
- 仕込み・調理・盛り付けなどの担当範囲
- スチコン・回転釜・フライヤーなどの使用経験
- 刻み食・ソフト食・一口食・ペースト食・ミキサー食などの対応経験
- 衛生管理や食材管理の経験
- 新人指導やチーム内での役割
すべてを志望動機へ入れる必要はありません。
まず経験を洗い出し、そのなかから応募先の仕事内容と関係するものを2~3点選ぶと、内容がまとまりやすくなります。

介護・給食調理の志望動機例文10選
ここからは、経験や応募理由別に志望動機の例を紹介します。
最初の5例は、プラスナビクックが実際に転職支援を行った際の志望動機をもとに、個人が特定されないよう一部表現を調整しています。
この記事での「未経験」とは?
この記事で紹介する「未経験者向けの例文」は、主に介護施設や給食調理での勤務経験がない方を想定しています。
飲食店やホテルなどで調理経験がある方も対象です。
※調理の仕事自体が未経験の方は、調理師免許や実務経験など応募先の条件を確認し、これまでの仕事で身につけた強みや、入社後に学びたいことを伝えましょう。
1.50代女性|病院・介護施設での調理は未経験
病院・介護施設での調理業務は未経験ですが、「利用者様に食事を楽しんでいただきたい」という思いから志望いたしました。
食事を通じて、利用者様に喜びや安心を届けられる仕事に魅力を感じています。
未経験の分野にも前向きに取り組み、基本から一つひとつ丁寧に学びながら、安心して召し上がっていただける食事を提供できるよう努めていきたいと考えています。
ポイント:介護・給食分野の経験がないことを隠さず、仕事への関心と学ぶ姿勢を伝えています。
2.30代男性|飲食店+介護食・配食経験
これまで飲食店での接客・調理業務を経験し、調理技術を身につけてきました。
その後、介護業界では介護食や配食サービスに携わり、利用者様一人ひとりの状態やニーズに合わせて食事を提供するための知識や対応力を身につけてきました。
また、決められた時間までに必要な食数を安全に提供するためには、事前の段取りやスタッフ同士の連携が大切だと学びました。
これまでの調理経験と介護食・配食で身につけた対応力を活かし、周囲と協力しながら安定した食事提供に貢献したいと考えています。
ポイント:介護・給食厨房で求められる段取りや連携まで伝えています。

3.50代男性|調理師免許あり・飲食店やホテル経験
これまで飲食店やホテルで調理経験を積んできましたが、今後は介護施設での調理にも挑戦し、調理師としてさらに幅広い経験を身につけたいと考え、志望いたしました。
前職では、スタッフと協力しながら厨房業務に携わり、提供時間を意識した調理やチームワークを大切にしてきました。
これまで培った調理技術や現場での対応力を活かしながら、介護施設での食事提供や食形態についても学び、長く現場に貢献していきたいと考えています。
ポイント:ホテル・飲食経験を、提供時間を意識した調理やチームワークなど施設調理と共通する経験へつなげています。
4.30代女性|ホテルで100~200名規模の大量調理経験
給食調理は未経験ですが、これまでホテルで100~200名規模の朝食ビュッフェに携わり、仕込み、盛り付け、魚の下処理、調理補助など幅広い業務を経験してきました。
現在も状況に応じて各セクションのサポートに入り、周囲と連携しながら柔軟に業務へ対応しています。
今後はこれまでの大量調理の経験を活かしながら給食調理にも挑戦し、必要な知識や技術を身につけていきたいと考えています。
長期的に勤務し、現場に貢献していきたいです。
ポイント:「大量調理経験あり」だけでなく、100~200名規模と食数を示すことで、経験した厨房の規模が伝わります。

5.40代女性|特別養護老人ホームで20年の調理経験
私はこれまで20年間、特別養護老人ホームで調理師として勤務し、利用者様の食事づくりに携わってきました。
食事を通じて利用者様の健康や日々の生活を支えられるよう、衛生管理を徹底するとともに、スタッフ同士のチームワークを大切にしながら業務に取り組んできました。
今後もこれまでの経験を活かしながら、日々学ぶ姿勢と初心を忘れず、周囲と協力しながら一食一食を丁寧に提供していきたいと考えています。
ポイント:「経験豊富」とまとめず、20年という経験年数に加えて衛生管理やチームワークまで伝えています。
※以下の5例は、プラスナビクックが企業との選考対応で確認しているポイントをもとに作成した想定例です。
※実在する応募者の事例ではありません。
6.飲食店経験者|給食委託会社へ応募
これまで飲食店で、仕込みから調理、盛り付けまで一通りの厨房業務を経験してきました。
給食調理は未経験ですが、決められた時間までに周囲と連携して料理を提供することや、衛生管理を意識して調理することはこれまでの職場でも大切にしてきました。
介護施設では食形態への対応など、これまで経験していない業務もあると理解しています。
入社後は手順や高齢者向けの食事について学び、これまでの調理経験を活かしながら、チームの一員として安定した食事提供に貢献したいと考えています。
ポイント:給食経験がなくても、仕込み・調理・提供時間・衛生管理など、共通する経験を伝えています。
7.集団調理経験者|介護施設の直営厨房へ応募
これまで集団調理の現場で、1食100食前後の仕込み・調理・盛り付けを担当してきました。
スチームコンベクションオーブンや回転釜を使用した調理も経験し、限られた時間のなかでスタッフ同士が声を掛け合いながら作業を進めることを大切にしてきました。
これまで培った大量調理や衛生管理の経験を活かしながら、利用者様の食事を日々支える厨房の一員として、安定した食事提供に貢献したいと考え志望いたしました。
ポイント:1食100食前後という食数と、スチコン・回転釜の使用経験を書くことで、厨房経験が具体的に伝わります。

8.施設調理経験者|食形態への対応をアピール
これまで介護施設の厨房で、普通食のほか、刻み食、ソフト食、ミキサー食など、利用者様の状態に合わせた食事づくりに携わってきました。
調理では決められた食数と提供時間を意識し、確認を徹底しながらスタッフ同士で声を掛け合って業務を進めてきました。
これまでの施設調理や食形態への対応経験を活かし、新しい職場でも周囲と協力しながら、安全で安定した食事提供に貢献したいと考えています。
ポイント:「介護施設経験あり」だけでなく、刻み食・ソフト食・ミキサー食など、対応できる食形態まで伝えています。
9.クックチル経験者|作業の正確さをアピール
前職ではクックチル方式の厨房で、再加熱、盛り付け、配膳準備などを担当し、決められた時間や温度、作業手順を守ることを徹底してきました。
給食調理では、一人の技術だけでなく、スタッフ同士が同じ手順を理解し、連携して作業を進めることが大切だと感じています。
これまで身につけた衛生管理や作業の正確さを活かしながら、貴社の業務手順も早く身につけ、長期的に現場へ貢献したいと考えています。
ポイント:クックチルでは、再加熱・温度管理・作業時間・盛り付けなど、担当してきた工程まで伝えると経験が分かりやすくなります。
10.調理経験者|通勤・休日なども志望理由にする
これまで調理師として厨房業務に携わってきました。
今回の求人はこれまでの調理経験を活かせることに加え、自宅から無理なく通勤でき、休日もしっかり確保されている点に魅力を感じています。
今後は仕事と生活を両立しながら、一つの職場で長く働いていきたいと考えています。
これまで身につけてきた仕込みや調理、衛生管理の経験を活かし、周囲のスタッフと協力しながら日々の食事提供に貢献したいと考え、志望いたしました。
ポイント:通勤・休日だけで終わらず、「無理なく通勤できるため長く働きやすい」と仕事への意欲につなげています。

応募先別のアピールポイント
同じ介護施設の調理職でも、直営か給食委託会社か、手作り調理かクックチルかによって業務内容は異なります。
求人票を確認し、応募先の厨房と関係が深い経験を選びましょう。
直営厨房
重視する厨房
すべての直営施設や給食委託会社に同じ特徴が当てはまるわけではありません。
応募する際は求人票や仕事内容を確認し、「この職場では何を担当するのか」を理解したうえで、自分の経験と近い部分を志望動機へ入れましょう。
通勤・休日を志望理由にするコツ
志望動機というと、「利用者様の役に立ちたい」「調理技術を活かしたい」といった仕事そのものの理由を書かなければならないと思うかもしれません。
しかし、実際の転職では勤務地、勤務時間、休日、働き方なども職場を選ぶ大切な理由です。
特に長く働くことを考えれば、無理なく通勤できることや、休日を確保して仕事と生活を両立できることも重要です。
そのため、「自宅から近い」「休日が多い」といった理由を書いてはいけないわけではありません。
ただし、条件だけで終わらせず、長期勤務への意欲や自分の経験につなげましょう。
例:
「これまでの調理経験を活かせることに加え、自宅から無理なく通勤できるため、長期的に勤務しやすい環境だと感じ志望いたしました。仕事と生活を両立しながら、周囲と協力して現場に貢献していきたいと考えています。」
本人が実際に感じていない立派な志望理由を作るよりも、「なぜこの求人なら長く働けそうだと感じたのか」を具体的に伝える方が自然です。
AIを使って志望動機を整える場合
文章の整理や言い回しを整えるためにAIを使うことはできますが、「なぜ応募したのか」「何食程度を調理していたのか」「どの業務を担当していたのか」といった事実までAI任せにしないようにしましょう。
完成した文章を読んで、面接でも自分の言葉で説明できる内容になっているか確認することが大切です。
面接で志望動機を伝えるコツ
志望動機は、履歴書を提出して終わりではありません。
面接では、志望動機に書いた内容からさらに質問されることがあります。
- なぜ介護施設や給食調理へ転職しようと思ったのか
- これまで何食程度の調理を経験してきたのか
- 何人ほどの厨房で働いていたのか
- どのような調理機器を使用していたのか
- 食形態への対応経験はあるか
- 給食調理が未経験の場合、仕事内容をどのようにイメージしているか
- スタッフと意見が合わない場合にどう対応するか
履歴書に書いた文章を丸暗記する必要はありません。
「応募理由」「活かせる経験」「入社後どう働きたいか」の3点を、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
まとめ|経験と応募理由を具体的に
介護施設や給食委託会社の志望動機では、立派な文章を書くことが目的ではありません。
大切なのは、これまでどのような厨房で働き、何を担当し、なぜ今回の求人へ応募しようと思ったのかを伝えることです。
給食経験者であれば、経験年数だけでなく、食数、厨房人数、調理機器、食形態なども整理しましょう。
飲食店やホテルから転職する場合は、仕込み・調理、大量調理、衛生管理、提供時間を意識した仕事、チームワークなど、介護施設でも活かせる経験があります。
通勤距離や休日なども、「無理なく通勤できるため長く働きたい」のように仕事への意欲につながれば、志望理由の一つになります。
「経験○年」だけで終わらず、食数・担当業務・調理機器などを具体的に伝え、「なぜこの求人で働きたいのか」を自分の言葉で加えましょう。
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まだ応募先が決まっていなくても、お気軽にご相談ください。
執筆・編集:プラスナビクック編集部
内容確認:調理職専門キャリアアドバイザー
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